WD Baseley
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このFAQは“spam-blocking: スパム阻止”に関する簡潔な解説である。ほかに“munging”あるいは“Eメールアドレスの破壊”としても知られており、Usenetにポストする際のジャンクメールを回避するために行われる。第三者に予想される損害を最小限にするようにmungすることが重要である。
両方とも同じことを指しているので著者は事実上 ‘mung’ あるいは ‘munging’ を使用することにする。
Address munging はEメールアドレスを変更することで、よってこのメールアドレスへのメールは修正した人へは届かない。主として、これは unssolicited commertial/bulk/boilerplate email (UCE/UBE) --スパムメール-- を避けるため Usenetのポストに使われる。
The Jargon File は‘mung’を‘使い物にならないまでグチャグチャにする’と定義しており、おそらくMITが発祥であろう;ほどなく再帰的頭示語‘Mung Until No Good’がポピュラーになった。これは‘ファイルを大幅に変更する’あるいは‘データを偶然あるいは悪意をもって破壊する’ことをいう。これはおそらく‘munge’(訳注:むしゃむしゃ食べる)から来たのだろうが、これが実際、二つの言葉が使われているのを見る理由である。それから、もちろん大豆マメに関連してもこの言葉がある。
Eメールアドレスを偽造して身元を隠そうとしてもうまくいかない;素人探偵でさえ、From: 行をいじってもメッセージのソースを瞬時に確認できる。インターネットでできることをやり尽くした上で本当に匿名化が可能であるが、これには単にFrom: 行を変更するといった以上の多くの手間ひまがかかる。ポストしたアドレス欄の‘名前’あるいは‘実名’部分を変更してスパマーから隠してもうまくいかない。なぜなら、このアドレスのこの部分はEメールの配送には関与しないからだ。事実、あなたがアドレスをmung するとしても‘名前’は変更しないことだ。インターネット上の多くの人は知られてくるにつれ一貫した名前あるいはハンドル名をもつ。あなたのアイデンティティーであるこの部分の変更はネットであなたを知るようになった人々に対しあなたが誰なのかわからなくするだけだ。
ジャンクメールを防ぐ有効な方法である。
ジャンクEメーラー達はUsenetのポストからEメールアドレスを採取している。ジャンクEメーラー達が使用しているアドレス採取ソフトのほとんどは分別しない;‘@’を含むものは何でもアドレスとみなす。UsenetポストのFrom: 、Reply-To: の両方あるいは一つを変更すれば受信する迷惑メールは著しく減少する。
迷惑メールを防ぐ他の方法と比較して簡単である。
アドレス泥棒に採取される‘おいしい(good)’アドレスのパーセンテージを減らす。
ほとんどのニュースリーダーに実装されている自動‘reply by email’機能が効かなくなるので、ポストに対するトピックの返信にはアドレスを手動でde-mungしなければなくなる。
UsenetとEメールに同一のソフトを使用しているとき通常のEメールをmungしたアドレスで送るのを避けるため定期的にアドレスを変更しなければならない。
Usenetが依って立つ規則であるRFCに違反している。
(mungingはジャンクEメーラーにメッセージを自動的に突き返すものではないことを注意すべきだ;この目的でmungingを考慮中なら目的を満たすことはできないだろう。さらにその上、あなたがポストするもの、場所によっては連中は意地悪くあなたのEメールアドレスを手動でde-mung(mungingされたのを元にもどすこと:訳注)する手間を惜しまないかも知れない。)
重要!Eメールアドレスの変更がISPのポリシーに違反しないことを確認する。
mungに創造力を働かせ、しばしば変更する。これらのステップはアドレス採取ソフトにパターンが悟られ、これに対処するためにかれらのソフトが修正されるのを妨害する。
人が判るようにする。
DO: yourname(AT)example(DOT)com
DO: yournamZ@ZxamplZ.nZt (Replace Z with E)
DO: yourname@example.invalid
(use ONLY .invalid to do this!)
(.INVALID はドメイン名として使用しないという国際的合意がある - RFC #2606: 予約 TLD 名。アドレスは右から左に解釈されるからスパマ−のISPはドメイン名のデータベースを検索することなしに、すなわちメールの配送前にこのアドレスが無効 -invalid- であると判定できる:訳注)
DO: see_my_sig@for.my.real.address
DON'T:yourname@foo.example.com
もし、今あるアドレスに‘spamblock’を付け加えるなら@印の右側にそれを置く。これは配送できないメールをプロバイダーのEメールサーバが扱うのを防ぐ。またmungはドメイン名の最右端に効かした方が良い;@印のすぐ後に何かを付け加えると、とにかく何度もそのEメールが配送されるだろう。
DO: yourname@example-REMOVE_THIS-.com
(be sure to read this!)
DO: yourname@example.invalid
(use ONLY .invalid to do this!)
DON'T: yourname-SPMBLOCK-@example.com
メッセージのどこかでアドレスのde-mungする方法を教える。メッセージの最後につける署名がこれを置くには最適だろう。
DO: "TO reply via email, remove '-REMOVE-THIS-' from my address"
DO: "Real address is myrealname AT example DOT com"
DO: "Replace all the Z's with E's to reply"
DO: "Replace 'invalid' with 'net' to reply"
注意:署名欄に通常のアドレスを置いてはいけない。なぜなら、多くのアドレス採取ソフトは@印を持つものは何でも採取しているからである。
DO: "Send email to myrealname; ISP is example DOT com"
DON'T: "Real address is myrealname@exmple.com"
重要!ドメイン名を創ってはいけない!
ほとんどのドメイン名はすでに存在しており、あなたのごまかしが既存ドメインの大きな悩みの種になっているかもしれない。特定のドメイン名(複数)は人々がmungとごまかしに使用しているため、事実上使い物にならない。
さらに日々新しいドメイン名が付け加えられているが、あなたのmungをだれかが使いたがっているかどうか、あなたにはわからない;あなたの今日の行動が将来に影響を与える! @印の直後に何かを付け加えることは迷惑以外の何物でもなく、いずれにせよ、そうすることでメッセージの配送を妨げてはいけない。
DON'T: yourname@NOSPAM.your-isp.com
DON'T: yourname@REMOVE-THIS.com
DON'T: yourname@your-isp.ORG (instead of COM)
DO: yourname@your-isp.INVALID
(use -only- .INVALID to do this!)
全てを扮飾したアドレス、特にリアルなものは使ってはいけない。
DON'T: not-your-real-name@some-other-isp.com
‘標準’のmungを使って‘あまりに’見え見えなものにしない。自身で創るか、見たことのあるものでも変わったものを選ぶ。皆が同じmung を使えば、ジャンクEメーラーがそれを取り除きやすくなる。
DON'T: yourname@example-NOSPAM-.com
DO: yourname@exampleDO-DO-DO.comDAH-DAH-DAH
emailを送る時。
メーリングリストを講読する時。
とんでもないジャンクメーラーをブロックするようなオプションを提供するようプロバイダーに要請する。
ISP/ドメインがこれを提供すれば“spam sink”アドレスを利用できる;このアドレスへの全てのメールはISPによって削除されるはずだ。
EX: devnull@example.com
注意:Usenetの慣習としてポストへの適宜な返信は許されるがこのアドレスを使ったらメッセージのどこかへ通常のアドレスをいれるべきだ。
サーバにある、あるいはマシンにダウンロードしたメールの仕分けにフィルターを使う。ほとんどのEメールソフトウエアーはフィルターが付いており、一部は無料だ。シェルアカウントあるいはサーバアクセス権を持っていればサーバでメッセージを処理できるprocmailと呼ばれるUnix toolが使える。フィルタリングの規則は非常に単純だが有効だ。
Translated by Fuminori Takeda