一般的には不可能だ - IPアドレスとその物理的位置とは特別の関係なく任意に割り当てられるので、当てになるうまい手はない。 ただし、いくつかの探偵的なことが役立つので以下の方法を試してみるとよい：
０、参考として以下のリンクに注意：
国別コードの完全なリスト
http://www.iana.org/domain-names.htm
http://www.ics.uci.edu/pub/websoft/wwwstat/country-codes.txt
合衆国の州の略記の完全なリスト
http://www.usps.gov/ncsc/lookups/abbr_state.txt
空港コードの完全なリスト
http://www.aviationjobsonline.com/airports/citycode.html
MicrosoftのTerraServer - 地域（USA）の 衛星写真
http://www.terraserver.microsoft.com/
１、ホスト名から探し出すため逆引きDNSを使う。この項目は有用ないくつかの手掛かりを提供する。
すなわち、IPアドレスが132.74.18.2とすると、コマンド‘nslookup 132.74.18.2’は construct.haifa.ac.il に変換するが、これは二つのヒントを与える
1、TLD（top level domain name）は.ilでホストはイスラエルにあると示唆している。
2、次の二つのドメインは haifa.ac. で、このホストは haifa 学術機関（この場合、大学）に属する。
Haifa 大学がHaifa市にあることはままあることだ。
逆引きはいつもうまくはいかない - これはホスト（IPアドレスを与えられているホスト）のDNSサーバが正しく設定されているかどうかによる。
他のトリックはIPアドレスに関する whois リクエストを実行することだ。whois.arin.net を試してみる - もし該当がなければ、whois.apnic.net か whois.ripe.net のどちらについて答えればよいかを問い合わせてくる。
一つのドメインにあるホストは他の国で運用されているかも知れないことに注意が必要だ。
これは両者のバーチャルホスティングに依っているが、国、地域から離れたドメインはホスティング料金の安い場所でホスティングされるかもしれない。
さらに、.org, .com, そして .edu ドメインでさえホストは合衆国にあるとはいえない。会社に属するこれらのドメイン名の多くはU.S. が本拠地ではなく国際的でいくつかのホストは世界中にまたがっている。
２、一部のホストはDNSの記録に地理的位置の入力ができるDNSの拡張をサポートしている。これはRFC 1876にある拡張されたDNSに基づいている。
追加情報は http://www.ckdhr.com/dns-loc/ を見よ。
DNS からのホストの地理的位置を出す他の試みはRFC 1712 にある。両 RFCは地理的位置を含む記録についてのDNSリソースレコードを規定している。
３、ホストのウエッブサーバに行ってみる。ウエッブサイトにはしばしばサイトの場所についてのヒントがある。
たとえば、construct.haifa.ac.ilの場合、http://www.haifa.ac.il/ と http://www.ac.il/ で情報を見つけることができる。
４、whois を使う。whoisデータベースは全てのドメインの管理者への連絡情報を持っている。ドメイン登録時に補充され、時々に更新される。このアドミン情報はいくつかのヒントを与える。
whoisデータベースは非常に信頼がおけるものではない - アドレスが特に信頼のおける会社のものであれば、この会社は信頼のある情報を提供し更新するであろうが、ドメイン名の登録担当者はデータベースが正確かつ新しく保つと断言していない、よってこのデータは不正確かもしれない。
IPから緯度／軽度（への変換）は地理的表現と同じ情報を表示する試みである。
http://cello.cs.uiuc.edu/cgi-bin/slamm/ip2ll/
Allwhois.comのページは多くの国のwhoisリクエストに応えている。
http://www.allwhois.com/
Matt Powerによって収集されたwhoisサーバのリストは
ftp://sipb.mit.edu/pub/whois/whois-servers.list
で入手できる。
データはふつうオーナーの本社あるいは連絡場所を与えているが、IPアドレスは別の場所にあるホストに割り振ったものかも知れないので注意を要する。
５、traceroute をつかう。あなたの（あるいは任意の）ポストからあるIPアドレスを持ったポストまでのパケットが通過するルータの名前はパケットが流れる地理的経路と最終到着地点の物理的位置についてのヒントを与えることになろう。
例えば、
> traceroute www.mit.edu
traceroute to DANDELION-PATCH.MIT.EDU(18.181.0.31), ...
1 teg.technion.ac.il (132.68.7.254) 2 ms 1 ms 1 ms
2 tau-smds.man.ac.il (128.139.210.16) 5 ms 5 ms 5 ms
3 128.139.198.129 (128.139.198.129) 9 ms 11 ms 13 ms
4 TAU-shiber.route.ibm.net.il (192.115.73.5) 535 ms 549 ms 513 ms
5 fe7507.tlv.ibm.net.il (192.116.177.1) 562 ms 596 ms 600 ms
6 165.87.220.18 (165.87.220.18) 1195 ms1204 ms
7 nyc28-16-sar1.ny.us.ibm.net (165.87.28.19) 1208 ms1216 ms1233 ms
8 198.133.27.5 (198.133.27.5) 1210 ms1239 ms1211 ms
9 sprint-nap.bbnplanet.net (192.157.69.51) 1069 ms1087 ms1122 ms
10 nyc1-br2.bbnplanet.net (4.0.1.25) 1064 ms1109 ms1061 ms
11 cambridge1-br1.bbnplanet.net (4.0.1.122) 1185 ms1146 ms1203 ms
12 cambridge2-br2.bbnplanet.net (4.0.2.26) 1185 ms1159 ms1073 ms
13 ihtfp.mit.edu (192.233.33.3) 1052 ms 642 ms 658 ms
14 W20-RTR-FDDI.MIT.EDU (18.168.0.8) 640 ms 665 ms 674 ms
15 DANDELION-PATCH.MIT.EDU (18.181.0.31) 702 ms 915 ms 868 ms
３番目のホップで学術ネットワークへ経路を取り（ローカルのwhois 検索で照合）、５番目のホップでNY（東海岸）への経路に乗り、１０番目のホップでケンブリッジ（NYの北部コースト沿いのマサチューセッツにある）への径路に乗っている。
VisualRouteというユーティリティーがある (http://www.visualware.com/visualroute/index.html)。これはホストのtracetouteをし、世界地図上にそのルートを表示する。マップ上のホストの位置は whois queryに基づいているがこれはまずいかも知れない - イスラエル・ドメインは他国にホストが置かれていても、イスラエル領内として表示されるかもしれないからだ。
６、ホストに関してのサービスの一部は追加情報を与えるかも知れない。
例えば、
telnet construct.haifa.ac.il 13 <== 時刻提供サービス
trying 132.74.18.2...
Connected to construct.haifa.ac.il.
Escape character is '^]'.
Wed Jan 21 08:32:53 1998 <== 時間差がホストのタイムゾーンのヒントを与える
７、ISPとバックボーンでの命名法
AT&T dialups : <port>.<router-location>.<state>.dial-access.att.net
Port is 2-254 for the dial-up ports, and 1 for the router itself.
location: example: "los-angeles-2" (city and router #)
state: 2-letter abbreviation.
(Thanks to D. Stussy)
uu.net dialups : <port>.<device>.<city>.<state>.<iu>.uu.net
: <port>.<device>.<airport>.<iu>.uu.net
iu = intended use (meaningless), state is per USPS ZIP code, device
is Ascend 'TNT' # or Ascend 'MAX' #.
(Thanks to Robert Bonomi)
(Thanks to John Bradshaw)
８、関連サイト :
The Mappa.Mundi Magazine - http://mappa.mundi.net/
Cyber Geography - http://www.cybergeography.org/
Translated by Fuminori Takeda